Webライターに必要な文章術はこれ1冊!『新しい文章力の教室』

Webライターに必要な文章術はこれ1冊!『新しい文章力の教室』

Webライターの仕事をしたいと思っていても、「文章ってどうやって書けばいいの?」と悩むと思います。

Webライターが書くのは、ただの日記やブログではありません。読んでくれている読者に、伝わりやすい文章を書く必要があります。

でも、「伝わりやすい文章って?」「そもそも文章自体うまく書けない」なんて人もいるでしょう。

実は、Webライターに必要な文章術は、1冊の本でほとんどすべてを学べます。

それが、『新しい文章の教室』です。

Webライターやブロガーには有名な本なのですが、タイトルに「ライティング」と付かないため、知らない人もいるかもしれません。

ここでは、Webライターに最低限必要な文章力について解説したうえで、『新しい文章力の教室』が、Webライターにおすすめな理由を説明します。

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Webライターに必要な最低限の文章力とは?

Webライターになるためには、「特別な文章術が必要なのでは?」と思っている人もいるかもしれません。

実は、基本的な文章が書ければ、Webライターとして活動するには十分です。「基本的な」というのがポイントで、Webライターのなかにも、基本的な文章の書き方ができていない人もいます。

まずは、Webライターが最低限、身に付けておくべき文章力について、確認しておきましょう。

同じ文末表現を繰り返さない

文末表現とは、「です」「ます」「でしょう」「でした」などの文章を結ぶ言葉です。

Webライティングでは、基本的に、文末表現を3回以上繰り返すことは、タブーと言われています。なぜかというと、同じ文末表現が続くことで、文章が単調になり、読者が読みにくくなるからです。

例えば、次の例文を読んでみてください。

今日は晴れています
日差しも強くて暑く感じます
天気予報では、明日も晴れると言っています
だから、日傘を持っていきます

同じ文末表現「ます」が4回も続いていますね。小学生の作文なら、この文章でもよいのですが、Webライターが上記のような単調な文章を書いていては、笑われてしまいます。

上記の例文を、文末表現に注意して書き直してみましょう。

今日は晴れています
日差しも強く、とても暑いです
天気予報では、明日も晴れると言っていました
だから、日傘を持っていきます

どうでしょうか? 随分読みやすくなったと思います。「ます」「です」「ました」などを組み合わせるだけで、文章にテンポが生まれましたね。

Webライターが最低限知っておきたいのは、同じ文末表現を繰り返さないことです。

ちなみに、この記事も、3回以上同じ文末表現は使っていないのですよ。それも確認しながら、読み進めてみてください。

読点を使って読みやすい文章に

私もライターの端くれですから、たまに他のライターの文章を読ませてもらうことがあるのですが、特に気になるのが読点がない文章です。句点は流石に付け忘れることはないと思いますが、1文に読点が1つもない文章もよく見かけます。

例文をみてみましょう。

私もライターの端くれですからたまに他のライターの文章を読ませてもらうことがあるのですが特に気になるのが読点がない文章です。

上記は、この項の最初の文章から、読点をとったものです。どこで区切ったらよいかわかりにくく、非常に読みづらいことがわかります。

しかし、いざ読点を付けようと思うと、どこに付けたらよいか、わからないかもしれません。

読点を付ける場所は、声に出して文章を読んだときの、息継ぎのタイミングです。読点を入れることで、文章が読みにくくなる場所には入れない、と覚えておくとよいでしょう。

1文は60~70字以内に収める

まずは、下記の文章を読んでみてください。

私もライターの端くれですから、たまに他のライターの文章を読ませてもらうことがあるのですが、特に気になるのが読点がない文章で、句点は流石に付け忘れることはないと思いますが、1文に読点が1つもない文章もよく見かけます。

これは、前項の冒頭部分を少し変えた文章です。1文が107文字もあって、結局何が言いたいかわかりません。

Webライティングでは、1文を60~70文字程度に収めることが基本です。70字を超える文章の場合は、句点で区切って2文にします。上記の文章を句点で区切ると、次のような文章になります。

私もライターの端くれですから、たまに他のライターの文章を読ませてもらうことがあるのですが、特に気になるのが読点がない文章です句点は流石に付け忘れることはないと思いますが、1文に読点が1つもない文章もよく見かけます

文章を書くときは、1文に1エッセンス。1つの文章で、言いたいことは1つだけにすることが基本です。

『新しい文章力の教室』はどんな本?

前項で、Webライターに必要な最低限の文章力は、少し理解できたと思います。

しかし、文末表現・句読点だけでは不十分です。Webライティングで必要な文章力には、まだまだ知っておかなければいけない知識があります。

それを網羅しているのが、『新しい文章力の教室』です。

ここでは、『新しい文章力の教室』がどんな本なのか? 本の概要について説明します。

文章を書く基本がつまっている

『新しい文章力の教室』は、ニュースサイト『ナタリー』の新人記者が、実際におこなっているトレーニングを本にしたものです。

そのため、文章の基本の基本を勉強できます。ライティングに関する本のなかには、小難しい言い回しをしていたり、具体性に欠けたりする内容の本が存在します。一方、『新しい文章力の教室』は、具体的に文章を書くための基本を知れる本です。

「てにはを」の使い方や、文章構成の作り方など、読んですぐに実践で使える知識がつまっています。難しい表現もなく、読みやすく理解しやすい本です。

正しい文章の書き方が勉強できる

Webライティング本にありがちなのが、小手先のテクニックを列挙しているケースです。読者に読まれる記事の書き方や、惹きつけるキャッチコピーなど、確かに重要ではありますが、Webライター初心者には断片的な知識しかつきません。

『新しい文章力の教室』は、純粋に文章を正しく書くための本です。

ライターが伝えたい内容を、しっかりと読者に伝わるような文章を、書くための知識が身に付きます。

『新しい文章力の教室』で学べる5つのポイント

『新しい文章力の教室』では、具体的にどんなことが学べるのか、気になると思います。

ここでは、『新しい文章力の教室』で知ることのできる5つのポイントについて、解説します。

【ポイント①】書く前の準備の仕方

1つ目のポイントは、文章を書く前に必要な準備について学べることです。

「文章を何のために書くのか?」「読者にどうしてもらいたいのか?」を、再度問い直して、文章の構造から考えていきます。

そもそも、文章をまともに書いたことがない人や、文章の組み立て方がわからない人に読んでほしい内容です。文章が書けない場合のアドバイスについても書かれています。

【ポイント②】正しい文章を書く方法

2つ目のポイントは、正しい文章を書く方法が学べることです。

「正しい文章ってなに?」と思われるかもしれませんが、ここでは、文章内の重複や文末表現、主語・述語が正しく使われている文章を指します。

例えば、次の文章をみてください。

母が「スーパーで牛乳を買ってきてね」と言ったので、帰りにスーパーに寄ります。

「スーパーで牛乳を買ってきてね」と言ったのは母ですが、スーパーに寄るのは誰でしょうか?

この文章だと、母がスーパーに寄ることになっています。しかし、実際にスーパー寄るのは私ですよね。つまり、正しい文章は、次のとおりです。

母が「スーパーで牛乳を買ってきてね」と言ったので、私は帰りにスーパーに寄ります。

正しい文章とは、例えばこういうものです。

『新しい文章力の教室』では、何気なく文章を書いている人が、犯しやすいミスについて学べます

【ポイント③】読みやすい文章を書く方法

文章を書くときは、正しい文章が書けるだけでは十分とは言えません。必ず、文章を読む読者が読みやすい文章を書く必要があります

ポイントの3つ目は、読者が読みやすい文章を書くコツが学べる点です。

余計な言葉や文章があることで、読者が読みづらくなっていないか?

文章の強調を入れて、ポイントをわかりやすくしているか?

他にも、「こと」の使い方や、修飾語句など、文章を飾る言葉についても言及しています。ここまで詳しく書かれて本は、他にないのではないでしょうか。

【ポイント④】文章を整える方法

4つ目のポイントは、文章を整え、よりスムーズに読ませるテクニックが学べることです。

読者が読みやすい、正しい文章を書けたとしても、機械的な文章になりがちな点が問題になります。引っかかりのある文章は、読んでいる人に違和感を与え、文章の途中で離脱される原因です。そのため、文章をより自然に書く必要があります。

『新しい文章力の教室』では、流れを大切にした文章を書く知識を学べます。

【ポイント⑤】読者に最後まで読んでもらう方法

書いた文章は、読者に読んでもらうことで、初めてその意味を成します。途中で面白くないと離脱されては、文章の意味には意味がないのです。

そのため、読者に最後まで読んでもらうテクニックを、知っておく必要があります。これが、『新しい文章力の教室』で学べる5つ目のポイントです。

文章を書く目線や、数字の入れ方など、効果的な文章の書き方を学べます。

Webライターが『新しい文章力の教室』を読むべき理由

ここまで、『新しい文章力の教室』に書かれた内容が、文章を書くのに役立つと説明してきました。

では、Webライターが、『新しい文章力の教室』を読むことに、どのようなメリットがあるのでしょうか?

正しい日本語でクセのない文章が書けるようになる

Webライターは、基本的に個性の強い文章を書く仕事ではありません。誰が読者であっても、クライアントが伝えたい内容が、伝わる文章を書く必要があります。それは、中学生が読んでもわかる文章を、とまで言われるほど。

そのため、正しい日本語を使って、クセのない文章を書けることは、Webライターに必須の技術です。

ライターのなかには、エッセイなど個性を活かした執筆をしている人もいますが、そのような人たちも、文章の基本は心得ているでしょう。正しい文章を書けない人が、崩した文章を書くことは、非常に難しいのです。まずは、正しい日本語で、文章が書けるようにしなくてはいけません。

そこで役立つのが、『新しい文章力の教室』です。

初めて長い文章を書く人はもちろん、これまで独学で文章を書いてきた人でも、クセのない正しい文章が書けるようになります。

Webライターのライティングに必要なエッセンスが書かれている

Webライターは、ただ決められたように、文章を書くことが仕事ではありません。

読者が、最後まで読んでくれるような文章を、書かなくてはいけないのです。文章の構成や、読者が読みやすい文体、読者を惹きつける表現を知っておく必要があります。

『新しい文章力の教室』には、、Webライターが知っておきたいエッセンスが、豊富に書かれています。文章を書く準備から、スムーズに読める文章の書き方、最後まで読んでもらえる文章の書き方まで、基礎知が詰まっていると言ってよいでしょう。

『新しい文章力の教室』をもっと活かす方法

Webライターに必要な基礎知識は、『新しい文章力の教室』で学べます。

1冊読むだけで、「これなら、私にも書けそう!」とイメージが沸くでしょう。Webライターを始める前、始めたばかりの人に、ぜひ1度は読んでほしい本です。

ただし、『新しい文章力の教室』は、文章の基本が書かれた本のため、もう少し踏み込んだ文章術を学びたいと思う人もいるでしょう。

よりテクニック的な内容を学びたいなら、『神ワザ!文章力大全』も合わせて読むことをおすすめします。

『神ワザ!文章力大全』も、ライティングの基本について書かれていますが、『新しい文章力の教室』よりも、テクニックに重点を置いて書かれた本です。多少内容が被りますが、「」や()の使い方など、『新しい文章力の教室』に書かれていない内容も多く、おすすめできます。

『新しい文章力の教室』『神ワザ!文章力大全』で、Webライティングの基礎はばっちりです。

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この記事を書いた人

もさこ
気分変調症+うつ病を発症しながら、フリーランスのライターとして活動。臨床検査技師資格やAFP/2級FP技能士の資格を活かした医療・金融記事が得意。
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