Webライターとは?具体的な仕事内容と収入相場を解説

Webライターとは、Webサイトに載せるコンテンツ(記事)を執筆する職種です。
下記に挙げるように、家の外で働けない・働きづらい人でも、完全在宅で好きな時間に働けます。

  • うつや双極性障害などの精神疾患があり、家の外で働くのが難しい人
  • HSPなどの過敏症で、企業で働くのがストレスになる人
  • 子どもが小さく、在宅で働きたい人

しかしWebライターは、まだ馴染みが少ない職種かもしれません。生活に必要な収入が得られるのか、具体的にどんな仕事内容なのか、イメージが掴みにくいでしょう。

ここでは、Webライターの仕事内容や収入の相場、どうすればWebライターになれるのかについて説明します。

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Webライターとは

Webライターとは、企業のWebサイトに載せる記事や広告を書く職種です。私たちが普段、なにげなく見ているネット上の記事コンテンツも、Webライターが執筆しています。

Webライターの仕事内容とは

Webライターが執筆する記事コンテンツは、コラムや体験談、インタビュー、商品紹介など企業によってさまざまです。Webサイトを運営している企業がお抱えライターを持っていることは珍しく、多くは編集プロダクションなどの執筆代行業者や、直接フリーランスのWebライターに依頼します。

Webライターのクライアント(依頼主)は企業だけでなく、サイトやブログを運営している個人や、企業から依頼を受けたWebディレクターから依頼されることもあります。

具体的にどんな内容を書くのか?

Webサイトのジャンルによって執筆内容は変わりますが、多くが商品の紹介に繋がる内容です。例えば、美容品を扱う企業のWebサイトでは、売り出したい商品の紹介ページや、商品を使う人が持つ悩みを解決する内容のページを作成します。

Webサイトを見た人が、商品の購入やサービスの利用をしたくなるような販売促進にかかわる内容が多いと考えてよいでしょう。

具体的な執筆ジャンルには、美容品、骨董品、法律、英会話、プログラミング、金融、教育、医療などがあります。得意なジャンルや、持っている資格を活かせるジャンルで執筆できます。

Webライターと似ている職種は?仕事内容はどう違う?

Webライターと似た職業に、Webディレクターやシナリオライター、ブロガーなどがあります。

Webライターと掛け持ちして、仕事の幅を広げることもできるため、Webライターを考えるなら、似た職種も理解しておくとよいでしょう。それぞれの特徴と、Webライターとの違いを説明します。

Webディレクター

Webディレクターとは、クライアントから受注したプロジェクトを監督、進行する職業です。請け負うプロジェクト内容にもよりますが、ライティング(記事執筆)だけでなく、Webデザインやマーケティング、プログラミングなど幅広い知識が必要です。

クライアントから仕事を請け負ったWebディレクターは、Webサイトに載せる記事コンテンツを作成するため、フリーのWebライターに執筆を依頼します。Webライターが書いた記事を校正し、Webサイトに載せてコンテンツ化するのが仕事です。

Webディレクターは、クライアントの予算内で、自分の報酬やWebライターなどのコンテンツ作成者への報酬を割り振るなど、予算管理の業務も必要です。また、Webライターやイラストレーターの確保など、プロジェクト全体に関わります。クライアントとのイメージのすり合わせも重要で、高いコミュニケーション能力が必要になります。

シナリオライター

シナリオライターとは、ゲームやアニメ、YouTubeなどの動画コンテンツのシナリオ(脚本)を執筆する職業です。Webライターと同様に、フリーのシナリオライターもいれば、企業の専業シナリオライターもいます。

創造力や表現力など、よりクリエイティブな能力が必要な点が、Webライターとの違いです。演者の感情や、カメラワークといった映像で見せる知識が必要になります。

YouTubeの動画コンテンツ作成など需要も多く、初心者から始めることも可能です。

ブロガー

ブロガーとはブログを運営し、ブログ内に貼った広告から収入を得る職種です。ブログと言っても、個人的な日記ではなく、人の悩みを解決するために作られたWebコンテンツを指します。

アフィリエイトと呼ばれる広告を自分のブログに掲載し、読者が広告をクリック、あるいは広告から商品・サービスを購入した場合に、売り上げ収益の一部がブロガーに支払われる仕組みです。

ブログ内の記事は、ブロガー本人が書く場合もあれば、Webライターに依頼する場合もあります。広告をクリックしてもらうために、マーケティングやSEO(検索エンジンからのサイト流入を増やす技術)の知識が必要です。

Webライターが、自分の実績を作るためにブログを運営することもあります。

Webライターの収入相場は?

Webライターは歩合制のため、毎月安定した収入を得るのは難しいのが現状です。ただし、働けば働いた分の収入が得られることは、大きな魅力と言ってもよいでしょう。

ここでは、気になるWebライターの収入について説明します。

Webライターの報酬の仕組み

Webライターの報酬は、大きく分けて3つ。

  • 文字単価
  • 記事単価
  • 時間単価

クライアントとの契約によって、どの報酬形態かが変わります。一概に良し悪しの比較はできず、働き方によって最適な方法が異なります。

文字単価

文字単価とは、執筆した文字数によって報酬が変わるシステムです。1文字いくらという契約ですが、多くの場合は文字数の上限が決まっています。

例えば、「1,500文字~2,000字で1文字1円」という具合です。この場合は、執筆文字数を1,500文字~2,000文字の間に収める必要があり、文字数をオーバーした場合は、超過分の報酬がもらえないことがあります。1,600文字を執筆したときに、報酬が文字数分の1,600円か、最大文字数分の2,000円になるかはクライアントの方針によって異なります。

記事単価

記事単価とは、執筆文字数ではなく1記事ごとに単価を決める方式です。記事単価の場合も、おおまかな文字数は決まっています。例えば、「2,000文字で3,000円」などの契約です。

記事単価の場合は、記事に挿入する画像選定など、執筆以外の業務も付随することがあります。

時間単価

Webライターの仕事には、時間単価の勤務形態もあります。時間単価とは、執筆代行業者と契約し、「週に何日何時から何時まで」という条件で働く、タイムカード制の仕事です。時給制のため、勤務した時間は必ず報酬がもらえます。

時間単価のWebライターは、時間内で効率よく仕事を進める必要があります。また、働く時間が決められており、好きな時間に働けないことがデメリットです。

Webライターの収入相場

報酬形態や執筆速度、仕事への慣れなどで、Webライターの収入は大きく変わります。

例えば、文字単価で仕事をした場合を考えてみましょう。1文字1円で3,000文字を2時間で書いたとすると、時給は1,500円です。毎日6時間20日働いたとして、月収は18万円。

一方、文字単価2円で3,000文字を同じく2時間で執筆すると時給は3,000円、月収は36万円になり、2倍の差が生まれます。

フリーのWebライターは依頼件数が一定ではないため、月収15万円のときもあれば40万円のときもあるなど、収入が不安定です。Webライターになって数カ月は、数千円~数万円しか収入がないことも珍しくありません。

ベテランのWebライターになると、月の依頼件数が100件を超え、収入も50万円以上に跳ね上がります。Webライターの収入は、仕事量を増やせば増やすほど上がると理解しておきましょう。

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Webライターになるには?

現在、Webライターになるために必要な資格はありません。まったく仕事の経験がなくても、Webライターと名乗れます。しかし、フリーのWebライターは自分で仕事を取ってくる必要があり、執筆能力だけでなく営業力も必要です。

ここでは、Webライターとして仕事を得る方法を紹介します。

クラウドソーシングサイトに登録する

クラウドソーシングとは、企業・個人がネット上で業務を発注するシステムです。Webライターだけでなく、イラストレーターやナレーターなどさまざまな仕事の募集があります。

Webライターの場合は、多くは文字単価・記事単価で募集されており、本採用の前にテストライティングと呼ばれる執筆能力のテストがあることも。テストライティングや初心者向けの募集は、報酬が0.1~0.5円のことも多く、さらにクラウドソーシングでは手数料を取られるため実質報酬が下がります。

クラウドソーシングサイトは無料で登録できるので、まずは登録して、どのような仕事があるかを探してみるのもよいでしょう。

Twitterでライター募集に応募する

Twitterは、Webライターの情報交換の場として利用されており、ライター募集もおこなわれています。ある程度の実績がないと、採用されにくいのがデメリットです。

Webライターとして仕事を探すツールとして、Twitterは非常に重要ですので、アカウントを作成しておくことをおすすめします。

編集プロダクションのライター募集に応募する

編集プロダクションとは、執筆代行をおこなう業者です。以前は紙媒体の編集プロダクションが主流でしたが、現在はWebサイトの執筆代行をおこなう業者も増えています。

業務委託の形で、Webライターを募集しているWeb制作専門の編集プロダクションを選ぶとよいでしょう。編集プロダクションの業務委託Webライターは、一般的な報酬が文字単価1円以上で、条件がよいことがメリットです。

ホームページから応募し、履歴書の送付やWeb面接、テストライティングなどの選考を経て、業務委託や請負契約を結ぶ流れになります。

Webライターになるのは簡単だが高収入を得るのは努力が必要

Webライターは資格が不要なため、誰でも簡単になれます。しかし、仕事を得るためには売り込みなどの営業や、案件への応募が必要です。

Webライターとして仕事を獲得し、生活に必要な収入を得るには、ある程度の慣れやコツが必要な面もあり、一人で悩むこともあるかもしれません。

仕事の獲得方法や、執筆技術についての悩みがある方は、当サイトの問い合わせや運営者のTwitterアカウント(@mosako_wr)からメッセージをいただければ、アドバイスをすることも可能です。一人で悩まず、先輩Webライターに相談しながら仕事を始めましょう

この記事を書いた人

もさこ
気分変調症+うつ病を発症しながら、フリーランスのライターとして活動。臨床検査技師資格やAFP/2級FP技能士の資格を活かした医療・金融記事が得意。
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